新卒、離職中の方、転職・副業・アルバイト・パートを考えている方、履歴書の書き方について不安や疑問をお持ちの方が多いかと思います。
そこで今回は,、履歴書の書き方についてかんたんに紹介します。
履歴書の書き方
「履歴書」は、準公式文書として会社に保存されるものです。「JIS規格履歴書」または「JIS規格類似様式」を使用しましょう。
ネットからダウンロードして使用する場合にも上記書式に近いもの使用してください。
できるだけ空欄をなくし、自分をアピールできるものに工夫します。
【履歴書】の基本情報欄の書き方
文字と印
- 自筆で、文字を崩さず、楷書でかく
- 誤字・脱字、記入漏れに注意する。書いたら必ず見なおす
- 記入は黒のボールペンか万年筆で記入する。消せるボールペンでかかない。
- まちがえたときは、修正液や砂消しを使わずに最初から書きなおす
- 押印欄があるものは朱肉を使ってまっすぐに押す（最初に押印しておく）
- 数字は基本的にアラビア数字（算用数字）で統一するが、地名や学校名は漢数字。
- 小さな文字や薄い文字は、読みにくいので、読みやすい大きさの字を書く。
- 手がきが好ましい
日付
- 提出日：郵送ー投函日。面接持参ー持参日
- 日にちがたっていると使いまわしていると勘ちがいされる。
氏名
- 戸籍に登録されている字体で正確に書く
- 「フリガナ」とカタカナで書いてあれば、カタカナで書く
- 「ふりがな」とふりがなで書いてあれば、ひらがなで書く
写真
- 重要：3ヶ月内に撮影したもの
- 上半身正面のもの
- スナップ写真は避け、スピード自動撮影機や写真スタジオで証明写真をとる
- 写真撮影時の服装は、スーツまたはジャケット、ワイシャツまたはブラウスがのぞましい
- 裏面に名前を書く
- 写真はまっすぐ貼る
- 写真サイズは履歴書に指定されたサイズを貼る。
年号
- 年号は正確に書く
- 原則として元号で書く。元号とは…例：令和〇〇年◯月
- 外資系企業や指定されている場合のみ西暦で記入する
- 省略して、平成をHや令和をRで書かない。
- 「同上」「〃」と略さない
住所等
- 都道府県から略さずに正式な文字で記載
- 県内企業であったとしても、県名から書く
- 「一丁目2番3号」の住所の場合、「1-2-3」「1の2の3」と略さない
- 一定期間、他の住所に移る場合は、①移転先住所②期間③理由④お願いの言葉を必ず記入しておく。
連絡先
- 現住所と同じならメールアドレスを記載
【履歴書】学歴欄の書き方
学歴
- 中学卒業から、高校以上は入学卒年・学科も記載、各種学校・訓練実績も記載可能
- 卒業年度、学校名などは正確に書く
- 最初の一行目は「学歴」と記入し、一行使用する
- 大学、短大、専門学校の場合、学部・学科まで書く
- 「同上」「〃」と略さない
【履歴書】職歴欄の書き方
職歴
- 基本的には学歴最終行から一行あけて、「職歴」と記入し一行使用する
- 入社月や会社名など正確に書く
- 会社の名称は正確に（〇〇株式会社）、会社の事業内容、担当業務を記載。
- 株式会社を（株）、有限会社を（有）と略さない。
- 「同上」「〃」と略さない。
- 会社名が変わった場合は新しい会社名を記入し、古い会社名も記入する
- ＜例＞株式会社〇〇（旧株式会社△△）
- 職業訓練受講履歴は学歴欄に記入する。
- 最後の行の次の行の右端に「以上」と記入する。
- 退社理由は、結婚、出産、会社倒産など明確なものは理由を書く。他は「一身上の都合」
【履歴書】資格欄の書き方
免許・資格
- 自分の持っている資格や免許はすべて記入する
- 応募する仕事に関連の深いものから記入する方が印象に残る。、仕事以外のことも書く（剣道◯段）
- 現在勉強中で1年以内に取得予定の資格は「取得に向けて勉強中」として記入する。
- 資格はなくてもできることも記載（パソコンを実務で使いこなせます：ソフトも記載）
- 資格を略して書いたりしない
- ❌自動車免許 ⭕️普通自動車第一種運転免許
- ※AT限定の場合は『普通自動車第一種運転免許（AT限定）』と記入する。
- 主催団体なども記入するとわかりやすい
- ＜例＞日本商工会議所主催 日商簿記検定2級合格
【履歴書】趣味特技の書き方
趣味・特技
- 自分の人となりがイメージできるように記入する
- 趣味は内容がイメージできるようにジャンルや内容などを詳しく記入する。
- ＜例＞音楽鑑賞：とくに〇〇が好きで、昨年コンサートに行った際には感動しました。
- ＜例＞料理：得意料理はイタリアンで、時折友人を招待しています。
- スポーツの場合は、経験年数や所属クラブなども記入する。
- ＜例＞マラソン：中学・高校と陸上部に所属し、現在ではマラソン大会に出場しています。
- 特技といえるレベルは長年続けているもの、人に教えられるレベル、賞などを授与されたレベルのもの。
【履歴書】志望動機の書き方
志望動機
- どこにも通用するような志望動機を書かない
できれば業種、企業、職種に応じた志望動機を記入する - 企業の特徴：企業が取り扱っている商品、サービスへの自分の思い
- 志望動機の強さ（きっかけ、経験、努力）
- その職種をなぜ志望するのか
好きなこと、やりがいがある、経験がある - その会社をなぜ志望するのか
事業内容に関心、経営方針に共感、自宅に近く長く勤務可能 - 自分がお役に立てること
採用されたなら役に立てること（セールスポイントを箇条書きで書く）
【履歴書】自己PRの書き方
自己PR
- 自分の強みについてわかりやすく説明する。
- もっとアピールしたければ、別途、自己紹介文を作成する
- できれば業種、企業、職種に結びつく自己PRを記入する
- 性格的な長所
- 仕事に対する姿勢
- 関連する職業経験と実績
- 職業能力（基本的な能力、専門的な能力）など
【履歴書】本人希望欄の書き方
本人希望欄
- 勤務地等は面接時に質問し、もっと積極的な事柄を書く
- 希望職種：〇〇
- 志望動機欄に書ききれなかったこと（〜でお役に立ちたい）
- 性格・趣味・特技・今までの経験で特筆できるものがあれば、書けるものは書く。
履歴書は正確さ、丁寧さがポイント
履歴書は、「正確さ」「丁寧さ」かつ、読んでわかることがポイントです
たとえば、職歴欄に会社名だけでは事業内容がわかりにくい。事業内容も記載してあればわかりやすいです。
退社理由も一身上の都合ばかりでは良くわりません。結婚・出産・介護・業績不振をかけるものは明記すると読んだだけでわかります。
履歴書は志望動機が大事
履歴書の中でも志望動機は熱意・意欲を伝える大切な部分です。
できれば、以下の３つの内容を記載すると説得力がでます。
- なぜこの会社を選んだのか？
この会社のこういう部分に魅力を感じる、やりがいを感じる。経営方針に共感など - 自分がなぜこの仕事を選んだのか？
「この仕事が好き」「向いている」「やりがいを感じる」「自分にとって意味がある」「経験がある」など、自分軸を必ず入れて仕事に対する熱意を書きます - どのようにお役に立てるか
箇条書きでわかりやすく書く。
1．2．だけでは応募者の希望だけになってしまうので、応募する会社が求めている内容に対したことを記載します
まとめ
いかがでしたか？
この記事では履歴書の書き方について説明してきました。
履歴書は、単なる応募の申し込みや手続きを行う為だけの書類ではなく、採用担当者がその内容を見て採用・不採用の判断に使われる「審査書類」としても位置付けられます。
とくに志望動機が重要で、「なぜその職種なのか？」「なぜこの会社を選んだのか？」「仕事の能力は当社で通用するのか？」など
履歴書に魅力がなければ、面接に来てほしいと思いません。応募先企業の採用担当者に「この人にあってみたい」と思わせる履歴書をぜひ作ってみてください。